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リワーク

1. リワーク(復職支援)プログラムとは

気分障害と診断され、現在休職している方の復職支援を手助けするプログラムです。
つらい思いを繰り返さないために、日常生活や職場におけるストレスへの対処法、ストレスを感じた時に、自分で自分の気持ちを軽くしたり、行動をコントロールする方法などを身につけることを目標とします。

2. 対象となる方

気分障害(うつ病・躁うつ病)と診断され、現在、症状が一定期間安定している方
●現在休職中で、復職を希望している方(失職されている方は不可
規則正しい日常生活を送れている方
すべてのプログラムに参加が可能な方
●以下の診断を受けている方は対象となりません
統合失調症、認知症、アルコール依存症、パーソナリティ障害、摂食障害、発達障害
※プログラム実施に際して導入基準を設けておりますので、導入不可となる場合もあります。

3. 期間

●プログラムの修了には3ヶ月もしくはそれ以上の期間が必要の場合もあります。

4. 活動

曜日\時間 午前 午後
水曜日 自主課題
心理教育・認知行動療法
金曜日 自主課題
スポーツ
グループワーク

自主課題
パソコンでの文書作成や業務に関連する書籍などから資料を作成する訓練や、新聞の社説の読み込みや要約を行い、知的作業能力の回復や集中力の向上を目指します。各自の資格(TOEICなど)の勉強に取り組んでもらっても構いません。リワーク終盤では、休職に至った経緯の振り返りなどを行ってもらいます。自分で計画を立てて実行、計画通りに遂行できているのかを評価することが大切です。

心理教育
精神疾患について、病気の説明や服薬の効果等について正しい知識や情報を提供することを目的とします。また、このような情報提供に留まらず、参加者が自らの体験を語り、他の人の体験を聞くことによって与えられた知識や情報を自分のものとして活かし、主体的な生活を営めるよう援助していきます。

認知行動療法
復職や復職後の再発予防に向けて、今までの自分の考え方(認知)や行動のパターンを課題として取り上げ、抑うつ症状を生み出すような思考(自動思考)や行動のクセを見つめなおす集団療法です。主に考え方や行動を柔軟で多様なものにし、症状をセルフコントロールできるようにします。

グループワーク
共同作業を行うことで、コミュニケーション力の向上など社会性の回復を図ります。集団の中に入ることで気づく課題もあり、職場復帰に向けても多くの気づきを得るチャンスです。失敗してもよい場所だからこそ、できることがあります。

グループワーク

5. リワークプログラム利用の流れ

リワークプログラム利用の流れ

6. ご案内

○スタッフ
精神科医
看護師
作業療法士
精神保健福祉士
臨床心理士/公認心理師

○開所日
【水曜日】9時半~12時半
【金曜日】9時~15時
金曜日は昼食(お弁当)を無料提供
※祝日は休所

○費用
各種保険が適用されます。
社会保険、国民健康保険でのご利用は、3割負担です。
自立支援医療をご利用いただく場合には1割負担で、所得に応じ一か月の支払限度額が設定されます。

○ご利用方法
奈良医大精神科に通院中の方のご利用に限ります。通院中の方は、主治医にご相談ください。

○お問い合わせ先
奈良県立医科大学附属病院 精神医療センター デイケア
TEL:0744-22-3051(内線5117)
※水曜日・祝祭日を除く月~金 9:00~17:00でお問い合わせください

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